とんこつ黒のにんにくマシマシで

日々体を引き締めたいとなげいている

濃厚接触者になって自宅待機したときの記録

はっきり申し上げますと、私の感染対策は結構ゆるゆる、今までコロナウイルスの脅威を感じず過ごせたのは単に運が良かったから、と言わざるを得ません。

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私の感染対策ステータス

・普段手洗いうがいは心がけているが、トイレの回数が多かったりするとめんどくさくなって水だけ、ということがよくあった

・遠出(首都圏や県外)したときには石鹸での手洗いと手持ちのアルコール消毒で殺菌、帰ってすぐ上着にファブリーズ、持ち物はアルコールでふき取りして風呂に入るようにはしていた

・近場の外出の時にはハンカチを忘れがち

・2021年夏にワクチン接種2回済

 

濃厚接触者発覚まで

毎年の冬の楽しみにスノーボードがある。

12月から4月まで楽しめるスポーツではあるけど、私が行けるのはせいぜい1月~3月頭の週末くらいしかない。

ありがたいことに、会社は閑散期だから1~2回くらいなら有休もとりやすい時期なので、この期間だけは楽しもうと2022年もたくさん予定を入れた。

 

スキー場そのものは悪くない。換気以前に外でやるものだし。

ただ、雪山に行くまでの過程にリスクがある。

車を持っていない人や雪道運転に慣れていない人は、シャトルバスや運転慣れしている人の車に乗り合わせていく必要が出てくる。

私の場合は地元からスキー場まで3時間程同じ車内に乗り合わせて行っていたことが、結果的に濃厚接触の原因になった。

 

そのとき運転してくれていた友人から、「陽性になった」というラインが突然来た。

陽性者の症状発生から2日前にさかのぼって、換気のない1m以内の空間で15分以上の会話をしていると濃厚接触者に該当するらしい。

2日前に助手席でおしゃべりやお菓子のシェアをしていた私は、当然アウトだった。

 

陽性発覚前後の行動

発覚前

1月29日にスノーボード(濃厚接触日)、友人からの陽性連絡があったのが2月2日。

それまでの4日間何をしていたのか、覚えているうちに書き留めておく。

 

30日は休日。家で過ごす。

31日~2日の3日間は普通に出勤。

その間家族と一緒にご飯を食べていたし、買い物もしていた。

 

この陽性発覚までの期間、感染対策としては簡単な手洗いうがいくらい。

30日の日曜日に、家族以外の誰とも会っていなかったことだけが救いだった。

 

発覚後

陽性の連絡を日中ラインで受けた私は、ひとまず週末までの3日間の有休を取った。

とりあえず隔離、PCR検査も受けないと、でもどうやって?

「検査や感染しているかもしれないときにどうするか」ということを何も考えていなかったツケが、一気に回ってきた。

 

保健所や相談センターの電話はパンク状態で返事は見込めない。

陽性者の同居家族くらいしか濃厚接触者としての指示連絡は来ないらしい。

もう、先人たちの経験を見て行動するしかなかった。

こういうとき、電話だけが頼りの高齢者や、ネットを使いこなせない人たちはどうなってしまうんだろう。調べてもこんなにわからないのに。

 

ひとまず食料を買い込み、夫との居住スペースを分けて、家族や友達に連絡をして、反省も込めて2月の予定を全てキャンセルした。

 

こうなって初めて、私の感染対策って本当にずさんだったなあと実感した。

アルコールのウエットティッシュはなくなってたし、ゴム手袋はそもそも持ってないし、家にこもれる量の食材も不足していた。

あと、あまり使わないと思っていた貰い物の消毒ジェル達が突然活躍しだした(くれた人たち、本当にありがとう)。

 

濃厚接触者の濃厚接触者(夫)はどうなるんだ…という話になるともう謎で、ガイドラインも何も載っていない。結局夫も、私の検査結果が分かるまで仕事を休むことになった。

 

濃厚接触者としてPCR検査を受けるわけだが

濃厚接触者に該当すると、PCR検査の受け入れもできない病院がたくさんあるそうで。

幸運にも一発目で濃厚接触者でも検査OKなところだったので、そのまま予約。

 

行けたのはいいものの、受け入れてくれる病院には当然私のようなグレーゾーンの人がたくさんいた。

「こういう人たちの中で待つことで逆に感染するのでは…?」

野外で距離を置いて並んでも、こっちの不安の方が大きかった。

 

検査は唾液接種式と鼻をグサッとやる鼻咽ぬぐい液接種式の2種類。

唾液接種式の方が安いことが多く、私はこれで5500円だった。

陽性の場合は保険適用になるので、ここからさらに保険関係の手続きが必要になるらしい。陽性で落ち込んでいる所に煩雑な手続きって、だいぶダブルパンチだなぁと思うなど…

 

最後に紙を渡されて、「検査から2週間空けて支払いに来てください」みたいな内容の紙を貰って帰った。検査結果までに2日かかり、陽性の人だけ電話連絡するということだった。(陰性の場合連絡がないので、結果は各自メールで問い合わせ)

 

結果

「陰性」のメールの返事が届いた。

ほっとしたけど、自宅待機の間はあらゆる最悪の事態に思いを馳せた。

仕事も休んで迷惑をかけたし、安直に出かけたり対策に手を抜いていたことを深く反省した。(出かけるのが悪ではないよ!!)

 

私はまだ親と別居で子供もいなくて、仕事もかろうじて回るポジションだったからなんとかやりすごせたけど、もし違う環境だったら。

情けないことに、こういう経験をして初めて、子供のいる家庭や仕事のこと、陽性になって人生が変わってしまった人たちのことを真剣に考えられるようになった。

 

待機期間

潜伏期間は10日なので、陰性が出た後に症状が出て再検査、ということが往々にしてあるらしい(率直な感想としては絶望)。

 

しかし、あまりにもオミクロン株が凄まじいので国が待機期間を10日間から7日間に短縮。そこまでしないともう回らないんだね…怖いね…

 

私の場合、結局保健所からの連絡は来ず、自己判断の濃厚接触者扱いになるので、どうすればいいのか相談センターにTEL。こっちの電話は普通につながった。

スタッフの方いわく、保健所からの指示がなく無症状の場合は、出勤の可否は会社の判断になるとのこと。それってこっちが出勤したくて嘘を言ったり会社側が危機管理薄い場合は危なくない…!?

 

色々とあやふやな部分はあったけど、最終的に会社の判断で私は8日に復帰。

かくして、私の実際の待機期間は2月3日から7日の5日間で幕を閉じた。

実際に取った有休は週末を挟んだこともあって4日間で済んだ。

 

濃厚接触者になる、という体験の中で

よかったこと

普段、予定を詰め込んでなにかしら外でやらなきゃいけないことを抱え込んでいた毎日から、絶対に外に出てはいけない状態になったことで「何か」に追われている感覚から解放されたのはいい体験になった。

おうちでゆっくりできる環境が整えられてよかった。

会社が閑散期でよかった。

発覚が分かる前に親戚や友人に会っていなくてよかった。

この生活が保たれた状態で待機期間が明けて、本当によかった。

 

何か一つでも歯車がずれていたら、誰かとの縁が切れていたかもしれないし、泣きたいくらい落ち込んだり、取り返しのつかないことになっていたかもしれない。

本当に、運が良かったとしかいいようがない。

 

思うこと

陽性になった友人は、症状が治まって自宅待機が明けたらまたスノボに行くらしい。

私は、2月中の予定を全てキャンセルした。

どんな体験をしても、私は自分の行動や考え方しか変えることができないし、友人を責める気持ちもない。どう動くかは、人それぞれ。

 

全く出かけないことはできないし、どんなに注意しても罹ってしまうことはあるけど、ひとまずは反省して、きっちり対策して、自業自得にならないような行動を選んでいこうと思う。