とんこつ黒のにんにくマシマシで

日々体を引き締めたいとなげいている

グッバイおじさん~第2章 心の整理はついたかい~

前回はこちら

pesukatoore.hatenablog.com

 

おじさんの心の整理期間(まじで何の期間?)と私の正式な条件通知書を待つ1週間が過ぎた。

 

だらだら昼休憩までタイピングしてたら「何か手伝おうか?」とか「困ってることはある?」やたら優しいおじさん、単純に気持ち悪い。

 

 

まじで無駄な1週間塩漬けを超え、第2回おじさん死刑宣告

某会議室、おじさん緊張の面持ちで向かい合う。

 

おじさん「それでは、1週間たった気持ちを聞かせてください」

ぺす「変わらずです」

 

すいませんね即レスで。

むしろ1週間で何が変わると思ったのかが不思議である。

 

お「ちなみにだけど、部署を異動するとか、そういうのでも変わらない?」

ぺ「変わ(るわけねえだろボケナスゥ)りませんね。やりたい仕事はすでに実績のある方がポジションについてますし、それなら転職したほうが早いので」

お「そうですか…(5秒)…残念です」

お「今は私だけ知っている話なので、上長のO部長に話を通します」

 

こうしておじさんの引き留めは幕を閉じた。

 

 

上長と2者面談

さて、いよいよおじさん以外の社内の人間に退職を伝える時がきた。

おじさんが「何かあったら呼んでください」って言ってたけどそんなにお前を必要とする場面がない。うぬぼれるな。

 

会議室でどちらからともなく座る私たち。少なくとも部長のほうがおじさんよりも冷静である。

 

O部長「びっくりしたよ」

ぺす「すいません」

O「退職の理由を聞かせてもらってもいい?」

ぺ「ステップアップの転職が一番ですが、正直申し上げますと……

おじさんと馬があわなくて……

 

墓場まで持っていこうと思っていたが、いやいやうっかり口が滑る。

滑りだした口は止まらない。

O部長、ほう?という顔になる。

 

O「確かに変わってるところはある人だね」

ぺ「本人には言えませんでしたが、仕事のやり方がとにかく合わなくて」

O「具体的には?」

ぺ「今までうちの部門が案件を取れてたのって、スピード感と小回りの利く営業が強みだったからなんですよ。でも今は、情報の棚卸しや整理整頓ばっかりで新規の案件がほぼ0件になってます。このままだと、売り上げはもっと落ちます」

O「前に提出した資料にも所見で書いてたね。想いが詰まってると感じました」

ぺ「突然コンサル雇ったりとか…」

O「あれは私もびっくりした。止める前に社長に持ってっちゃったからやむを得ずやってるけど、効果もいまいちだしひと段落したらやめさせるから」

 

部長も思うところはあるらしい。

おじさんよ、まじで変なところに1人で突っ走ってるぞ。

 

ぺ「……というわけで、営業できる人が1人もいないので破滅しないように後輩たちを支えてあげてください」

O「私にも責任があるので、今途中になってしまっているプロジェクトは最後まで面倒を見ます。申し訳ないけど、引継ぎだけはお願いします」

ぺ「そこはきちんとやります。おじさんを押し付けることになり申し訳ありませんが…」

O「いやいや、ぺすさんが今まで感じていたストレスに比べればね。今までありがとうございました」

 

O部長、おじさんを放置した戦犯ではあるがこのセリフですべて許した。

そうよ私、本当に使えないくせにやたら口出しと案件を止めてくるおじさんがストレスだったの!!!!!!

あーもっと早く言っとけばもうちょっと最悪を回避できたのかな…

 

今後は私がいなくなることで苦労する後輩と新人の意見をよく聞き、さらに離反がないよう猛省してほしい。

 

 

後輩にも報告

加速する引継ぎに何かを感じ取る後輩。

最近は何かをする前に伺う所から進化して、自律的に動いてわからない部分だけ聞くようになった。

本当に頼もしくなって心強いが、まだまだ心配な部分はもちろんある。

 

心苦しいが、おじさんが言う前に私から話をしておかねばと思った。

 

ぺす「実はなんとなく感じ取ってると思うんだけど、退職することになりました」

後輩「…退職ですか?産休ではなく?」

ぺ「実は、転職で退職します」

後「あー…(頭を抱える)そうなんですね…」

 

なんとなく感じていても、実際に言われるのとでは衝撃度が違う。

産休だと思っていた後輩、もう私が会社そのものからいなくなることを知って絶望。本当にごめん。

 

後「有休もあるから本当にすぐいなくなってしまうんですね…」

ぺ「おじさんもあれだし不安しかないと思う、本当にごめん」

後「私も転職したいです…」

ぺ「そうだよねぇええええ!!!」

後「私アウトプットが本当に苦手で、取引先さんとすり合わせするの苦手なんです…」

ぺ「前任の先輩だった人がその辺詳しいから、その人と連絡とれるようにしておくね…本当にごめんね…」

後「いやでも、やりたい仕事をするのがいいですよ…あーーー(頭を抱える)」

 

アスキーアートのorzになってしまう後輩。

そうだよな、私も同じ状況になったら絶望しかない。

 

ぺ「とりあえず、どっかでごはん行こう…」

後「ぜひ…」

ぺ「多分正式な発表は来週の朝だと思うんだけど…」

後「あ、言っていいのかわからないんですけど、今日(おじさん)が18時ごろに打ち合わせって言ってたので、そこでお話するんだと思います」

 

根回しの早いおじさん。

そんで定時後に後輩を拘束するなよ、死してなお株を下げてくる奴だな…

 

多分私のいないときにこっそり打ち合わせたい意図だと思うので、その日は17時きっかりに帰ってなるべく早く打ち合わせができるように気を遣った。

おじさん、本当に嫌いだよ。

 

 

 

~次回~

  • 引継ぎでなお下がるおじさんの株(逆になぜそこまで下げられるのか)
  • 転職先の会社見学で感動した話
  • 社内の仲いい人に退職するって言うよー!

 

3本立てです、お楽しみに。

 

つづく↓

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